1953年に登場して以来、ダイバーズウォッチの代名詞として人気を博しました。現行型となるRef.16610はデイトジャストと共通のCal.3135クロノメータームーブメントを搭載。
1960年1月23日、潜水艇トリエステ号はオーギュスト(設計者)の息子ジャック・ピカールと米海軍の中尉ドン・ウォルシュを乗せてマリアナ海溝南部の最深域チャレンジャー海淵の海底に向かいました。
ロレックス社製の特殊オイスターを外壁に取り付け、深度1万908mの潜水に成功しました。
潜降にはほぼ5時間を要し、2名は海底に20分間とどまりました。
ここで思いがけなく海上の支援艦と通信機能を回復しましたが、通信には水中の音速(大気中の約5倍)で片道7秒かかったという過酷な海底の世界でした。
海底を離れた彼らは3時間15分かけて浮上し、
これ以降、有人でチャレンジャー海淵に潜った探査船はありません。
世界初の完全防水ケース=オイスターを開発したロレックスにとって、その特殊オイスターの遺伝子を継承するサブマリーナーは極めて重要なモデルです。
また、サブマリーナーは潜水時にボンベの酸素残量を経過時間から確認するため、潜水中に事故で右回転しない逆回転防止ベゼルを装備しています。
現在生産中のサブマリーナーは全モデルクロノメーター300m防水。
トリプロック式リューズはロレックスのラインナップの中でも初期から装備されています。
1989年頃から現在までにブレスレットの変更し(エクステンションがシードゥエラーと共通になった)、フラッシュフィットの改良(耐久性が高まった)など常に進化し続けています。
この個体は18Kコンビ、ダイヤとサファイヤにシルバー文字盤と非常にシックでドレスアップな希少モデルです。